なぜ積立投資を途中で止めてはいけないのか

資産形成
  1. ホーム
  2. 資産形成
  3. なぜ積立投資を途中で止めてはいけないのか

こんにちは、BOBO(@BOBO08192729)です。

長期積立投資は途中で止めてはいけないとよく言われます。
コツコツ積み立てるのだから、そりゃ止めない方がいいだろうと何となく思われるかも知れませんが、この言説にはちゃんと理由があります。

未来は誰にもわからない

相場の流れは株価であれ、指数の推移であれ、様々なグラフで表されます。
僕たちはこのグラフを通して過去の相場を見ているわけです。

既に過ぎ去った相場に対してはあそこで買っておけば、いや売っておけば…と容易に考えることができます。
しかし実際は常に今が最前線であり、明日相場がどうなるかすら、誰にもわかりません。

例として、下図はS&P500の直近5年間のチャートです。

引用:Google Finance

コロナによる暴落はあるものの、全体としては右肩上がりを維持しています。
今見ると「なぜコロナ暴落時に買っておかなかったんだ!」「それどころかコロナ前に買っていても十分利益が出てるじゃないか!」と誰もが思いますよね。

しかし、今が2020年3月だったとしたらどう見えているか。

引用:Google Finance

こんな恐ろしいグラフになります。
そして重要なのは、このあといつまで、どこまで下がるのか、誰にもわからなかったということです。
仮にこのあと上昇に転じたとしても、いつ暴落前の水準に戻るかもわかりません。

幸いこの直後からS&P500は底を打って急上昇に転じましたが、2020年3月の段階でそれを予見できた人がどれほどいたでしょうか?

長期積立投資をおこなっている場合は、どれだけ相場が下がろうが、そして下げが長びこうが、やることは変わりません
淡々と定額を積み立て続けるだけです。

常に買い続けることで、グラフの底でも逃さず一定額を購入できるのです。

上げ相場を逃すと利益が大きく減る

S&P500に限らず、インデックス投資の対象になる指数は右肩上がりを形成することが多いですが、当然その中では大きな上下動があります。

下図はナスダック総合指数の直近1年間のグラフです。

引用:Google Finance

赤く色付けした部分が下落局面、緑の部分が上昇局面です。
ここから分かるのは、大きな上昇は大きな下落の直後に訪れる傾向があるということです。

株価や指数が下落していくと、どこかで反動がきて上昇に転じます。
景気が循環するのと同じように、相場の上がり下がりも循環しているんですね。

あなたが赤い下落局面で「資金を入れても入れても資産が減っていくから、一旦積立をストップしよう」と思い、積立を止めたとしましょう。
そして相場が上がり始めたな、と思ったところで積立を再開したとします。

この場合、相場が底を打った前後の期間は積立をしていないことになります。
一番安いときに買えていないので、その後の急上昇の恩恵を十分に受けることができないのです。

そして過去の統計から、積立投資で一年間のうち最大の上昇日をたった数回逃しただけで、得られる利益が数十パーセント減ってしまうことがわかっています。

この数回を逃さない。
でもその数回がいつ来るかは誰にもわからない。

だから、常に積立を続けなくてはならないのです。

積立の習慣化=忘れること

積立投資の最大の利点は、投資行動自体を忘れてしまえるということです。
投資に時間を取られすぎることなく、本業に集中することができます。

投資は目的でなく手段である以上、時間を取られすぎない、気も取られすぎないというのは大切なファクターです。

それはつまり、積立投資を習慣化する(無意識にできるようになる)ということに他なりません。
逆に言うと積立を止めたり再開したりしている時点で、それは習慣にはなっていないということです。

下記でご紹介する本は生活習慣についての啓発本なのですが、積立投資にもそのまま適用できるメンタル構築にとても役立ちました(タイトルから最初は投資本かと思って買いました;)
KindleやAudibleでもリリースされていますので、気になった方はぜひ読んでみてください。

投資に慣れてきたらナンピン買いはアリ

投資に慣れないうちは、とにかく何が起きても定額で積立し続けるのが最適解です。

もし投資に慣れてきて、かつ資金力にも余裕が出てきたのであれば、ナンピン買いに挑戦してみてもいいでしょう。

ナンピン買いとは、下落相場中に少しずつ買い増しをおこなうことです。

これが成功すれば安い時により多く買うことができるので、その後の上昇局面でより大きな利益を得ることができます。

ただし下落がいつ終わるか正確にはわからないので、買うタイミングを間違えると損失がむしろ大きくなってしまうかもしれません。
注意しましょう。

まとめ

  • 未来は誰にもわからないからこそ、常に買い続ける

  • 年数回の最大上昇日を逃さないために、常に買い続ける

  • 投資を習慣化するために、常に買い続ける

  • 投資になれてきたらナンピン買いに挑戦してみてもいいかも

僕も最初の5年くらいは投信を積み立てていることをほぼ忘れて生活していました。
最近、より手数料の安い優良商品への乗り換えなどをおこないましたが、また最低5~10年はほったらかす予定です。

この記事が投資初心者の方にとって少しでも役立てば嬉しいです!
それでは。

あわせて読みたい▼