
こんにちは、BOBO(@BOBO08192729)です。
積立投資をおこなう際、投資先に投資信託とETFどちらを選ぶべきか、という議論はよく耳にします。
結論から言うと、僕の意見は「自分が初心者にすすめるならまず投資信託だが、ETFもアリ」です。
今回の記事の内容はこちら↓
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ETFとは何か?
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投資信託とETFの違い
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ETFのメリット
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ETFのデメリット
- 初心者にはまず投資信託がオススメ、でもETFもアリ
ETFとは何か?
ETFはExchange Traded Fundの略で、日本語では「上場投資信託」といいます。
投資信託の上場したバージョンがETFということです。
投資信託についての解説はこちらの記事をご覧ください↓
投資信託と同じく、株や債券が色々入った幕の内弁当ですね。
上場というのは証券取引所で取引を開始することです。
ニュースで「〇〇社の株式が新規上場されました」なんてワードを聞いたことがありますよね?
上場すると証券取引所を通して、世界中の投資家がその金融商品を買えるようになります。
個人商店でしか売っていなかった商品を、Amazonに出品して世界中誰でも買えるようにするようなイメージですね。
投資信託とETFの違い
投信とETFには以下のような違いがあります。
投資信託 | ETF | |
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上場or非上場 | 非上場 | 上場 |
取引できるタイミング | 1日1回 | 証券取引所の 取引時間中いつでも |
値段の決まり方 | 一日一回変化する基準価額を元に決まる | リアルタイムで変化 |
信託報酬 | ETFより高め | 投資信託より安い |
購入できる最低金額 | 100円 | 数百~数万円 (※ETFごとに異なる) |
分配金の扱い | 受け取るか再投資するか選べる | 再投資は不可、現金として受け取る |
取引できるタイミング
上場しているか否かによって、取引可能なタイミングが違います。
投資信託は一日一回のみ売買でき、ETFは取引所の取引時間中であればいつでも売買することができます。
値段の決まり方
売買する時の値段の決まり方も違います。
投信は一日一回基準価格というものが決められます。
投信は一口二口(ひとくちふたくち)と数えるのですが、基準価格とは投信1万口あたりの値段のことです。
スーパーに売っている肉で例えると100gあたり○円という考え方と同じですね。(例えば基準価格10000円の投信の場合、100円分買ったら100口購入できることになります)
一方ETFは、個別株と同じようにリアルタイムで値段が変化しています。
なのでその瞬間ごとに成行注文(今現在の値段で売買する)や指値注文(こちらが指定した値段になったら売買する)という方法が選べます。
信託報酬
僕も積立している投信のeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)の場合、信託報酬は0.1144%です。
投信の中ではとても良心的な手数料になっています。
一方ETFの信託報酬は安いものだとなんと0.03%です。
100万円運用して300円ですから、圧倒的な安さですね。
前述したように投信は運用に間接的に関わる形なので、間により多くの人や手続きが挟まっている=手数料もちょっと高い、ということです。
購入できる最低金額
投信はほとんどのネット証券で100円から購入可能です。
細かく設定できるので、自分に合った値段で積立投資できますね。
ETFは商品ごとに異なる金額になっており、数百円から数万円のものまでかなりばらつきがあります。
そのため、購入する銘柄によっては「○万円分ぴったり購入したい」ということができない場合があるのです。
自分が購入したいETFがいくらから買えるのか確認する必要がありますね。
PayPay証券など一部のネット証券ではETFを1000円から購入可能なので、少額から積み立てたい場合は是非利用してみましょう。
分配金の扱い
投信の中で分配金が出るタイプのものは、分配金を受け取るか、自動で再投資するかを選ぶことができます。
一方ETFの場合は自動再投資はできず受け取るしかないので、再投資したい場合は自分でおこなう必要があります。
ETFのメリット
次に、投資信託と比較した場合のETFのメリットを見ていきましょう。
手数料が安い
投信の手数料も年々安くなっていますが、まだETFが圧倒的に安いです。
長期積立投資において手数料の差はまさにチリツモですから、これは大きなメリットですね。
リアルタイムに価格がわかる
投信と違いETFは日々リアルタイムで値段の変化が分かるので、正確な価格を把握しやすいです。
投信の場合は注文を出したとしても、正確な値段は翌日にならないとわかりません。
ETFのデメリット
分配金の自動再投資ができない
前述したようにETFは分配金を一度受け取ってから、必要なら自分で再投資することになります。
これは手間がかかるだけでなく、配当に対して毎回20.315%の税金が掛かるのです。
投信は再投資を選んだ場合、内部で自動再投資してくれるのでこの税金が掛かりません。
長期積立をおこなう場合、ETFはこの部分のロスが大きくなってしまいます。
リアルタイムに価格がわかってしまう
これはメリットと背中合わせのデメリットです。
日々価格の推移が見えてしまうので、価格の上下で精神的に落ち着かず、急な暴落時はパニックになってしまう人もいるでしょう。
特に初心者の場合、自分が持っている資産が勝手に減っていくのをリアルタイムで眺めるのは大変なストレスです。
定額自動積立は一部の証券会社しか対応していない
投信は毎月定額を口座振替し自動的に購入していくことが可能ですが、ETFでは基本的に定額積立ができません。
21/12/12現在、SBI証券とマネックス証券のみが米国ETF限定で定額自動積立に対応しています。
初心者にはまず投資信託がオススメ、でもETFもアリ
投資信託は自動積立できる、最低購入金額が100円と安い、価格が一日一回しか変わらないので精神的に振り回されにくい、という特徴から、資金力・精神力共に自信がない初心者にもオススメしやすいです。
一方、ETFは圧倒的な手数料の安さが武器なので、定額購入を自分でおこないつつ、配当を手動で再投資する手間を惜しまない人にとっては、十分選択肢になり得ます。
しかし2021年末現在、岸田政権が金融所得課税を現状の20%から引き上げたい意向を示しています。
(総裁選前にバッシングを食らって慌てて引っ込めたと思ったら、案の定総理就任後に再び言い出しました。遠からずやる気でしょう…)
これが実現してしまうとETFの配当にかかる税金も増えてしまうことになるので、今後も注視が必要です。
(とはいえ投資信託を現金に替える時にかかる税金も同様なので、必ずしもETFだけが不利になるわけではありません)
まとめ
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ETFは上場投資信託のこと
- 投資信託とETFはどちらも幕の内弁当的商品だが、少し性質が異なる
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積立投資がしにくいが、手動で積立・配当再投資できる人ならアリ
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今後の金融所得増税の動きには注意
ちなみに僕は今のところ投資信託一本で、ETFは購入していません。
とにかく本業に集中したいので、少しでも投資の手間を減らすためです。
投資信託もETFも、手軽に分散投資ができる優れた金融商品です。
最終的には「何のために投資しているのか」「どんな投資スタイルをとるのか」を考えながら、ご自身に最適な投資方法を見つけてください。
この記事が投資初心者の方のお役に立てば嬉しいです!