投資信託はどれを選ぶべきか?

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こんにちは、BOBO(@BOBO08192729)です。

前回の記事では投資先を投資信託にした理由をお話ししました。
(以後、投信と略します)

投信と一口に言っても、日本には約6000種類の投資信託があります。
現実の店頭に並ぶ商品と同じで、この中には絶対に避けるべきものも多数含まれているのです。

今回は投信選びのコツを見ていきましょう。

投資信託の選び方

6000もある投信の中からどうやって優良なものを選べばいいのか、正直困りますよね。
なので、まずは全体をふるいにかけて、粗悪品を候補から外しましょう。

ここでも判断基準はあくまで「長期投資をおこなう場合」です。

手数料が安い

まず、投信に限らずあらゆる投資において忘れてはいけない絶対ルールが2つあります。

  • ルール1 無駄な手数料を払うな
  • ルール2 ルール1を忘れるな

・・・バフェットおじいちゃん風にしてみました。

20年30年という長期の積み立て投資を行う場合、ほんの0.数パーセントの手数料の差が大きな利益の差を生んでしまいます。
普段モノやサービスを購入する時と同じで、手数料ができるだけ安い投信を選ぶのが第一の鉄則です。

投信にかかる手数料は以下の4つです。

  • 購入時手数料
  • 信託財産留保額
  • 信託報酬
  • その他隠れコスト

一番下が不穏ですが笑、順番に見ていきます。

・購入時手数料
投資信託を買うときにかかる手数料です。
購入時手数料が1%の場合、毎月1万円ずつ積み立てたとするとその都度100円ずつ引かれるということですね。

購入時手数料が無料(ノーロードといいます)の投信があるので、必ずそれを選びましょう。

 

・信託財産留保額
「留保額」と聞くと手数料っぽくないですが、購入時手数料とは反対に売るときにかかる手数料です。
信託財産留保額が1%なら、10万円分貯まった投信を解約して日本円に替えたとき1000円取られるわけです。

こちらも無料の投信があるので、できるだけそれを選ぶようにして下さい。

 

・信託報酬
一番気にしなくてはいけない手数料がこれです
信託報酬は投資信託を保有している間、ずっと払い続ける手数料です。
購入時手数料と異なり、信託報酬が無料の投信というのは残念ながら存在しません。

つまり長期投資する場合最も多く払うことになるのがこの信託報酬です。
可能な限り安い投信を選ぶべきですが、目安として0.2%以下のものを選ぶようにしてください。
0.5%を超えるようなものはもはや論外です。

 

・その他隠れコスト
これが厄介なのですが、上記3つの手数料以外にも更に追加でコストがかかります。
このコストは一定ではなく、運用会社から定期的に発行される運用報告書という資料の中にその都度記されています。

投資信託の仕組みに関わる話になるので詳細は省きますが、大体0.0数パーセントくらい上乗せされることがあるようです。
この隠れコストまで含めたすべての手数料を「実質コスト」と呼ぶことが多いので、気になった方は調べてみてください。

配当が出ない

前回の記事で株には配当が出るものと出ないものがあるという話をしましたが、投信にも同様に配当の有無があります。
長期投資前提の場合、必ず配当が出ないものを選んでください。

配当が出るということは、言い換えれば投信自体を取り崩して皆にお金を払っている状態なので、長期目線で見た場合の利益が減ってしまうからです。

純資産総額が右肩上がり

純資産総額とは、その投資信託に集まっているお金の総額のことです。
これが大きいほど、より多くの人にたくさん買われている、すなわち人気があるということになります。

投信の世界では人気があるというのは重要で、純資産総額が小さすぎると適切な運用ができず最悪投信がつぶれてしまいます。
現在の純資産総額と、推移グラフはしっかり見ておきましょう。

インデックスファンド

投信には大きく分けて以下の二種類があります。

・インデックスファンド
インデックスと呼ばれる様々な指数に連動することを目指した投信です。
インデックスの種類は無数にあり、日本のニュースでよく耳にする日経平均株価もインデックスの一種です。

日経平均株価は毎日変動しますが、この変動と大体同じ値動きをするようにデザインされた投信を日経平均連動型のインデックスファンドと呼んだりします。
もう一つのアクティブファンドと比べると手数料が割安です。

・アクティブファンド
インデックスファンドとは異なり、指数より優れた利益を出すことを目指した投信です。
運用がうまくいけばインデックスファンドより大きな利益が出ることもありますが、より運用に手間がかかるため手数料が割高になります。

この二つを比較すればもうお分かりの通り、長期投資で選ぶべきはインデックスファンドです。
アクティブファンドの方が儲かる可能性は確かにありますが、どのアクティブファンドがそうなるかを予想することは困難だからです。
また、近年ではアクティブファンドよりインデックスファンドの方が平均的に見て成績が良いという調査結果も出ているので、ここはインデックスファンド一択でしょう。

将来性のある指数に連動している

上記の通りインデックスファンドを選んで投資すべきなのですが、その際どの指数に連動しているかに注意します。
過去数十年で見たときに順調に右肩上がりになっていて、かつ今後も伸びていくことが期待できる指数に連動した投信を選びましょう。
具体的には

  • 全世界株式インデックス(MSCI ACWIなど)=全世界の株価を基にしたインデックス
  • 全米株インデックス(VTIなど)=全米の株価を基にしたインデックス
  • S&P500 =アメリカのトップ500企業の株価を基にしたインデックス

辺りが最も期待できる指数になります。

全世界株式インデックスは文字通り世界中の株価を基にした指数です。
長い目で見れば世界の株式市場は成長し続ける」と思う場合はこの指数連動の投信を選ぶとよいでしょう。

全米株式インデックスやS&P500はアメリカのみの株価を基にした指数です。
アメリカは世界の株式時価総額の約半分を占めるほど巨大な市場で、指数も過去数十年右肩上がりで成長し続けています。
この先もしばらくはアメリカ一強の時代が続く」と思う場合はこの指数連動の投信を選ぶことになりますね。

株式指数連動の投資信託にするかどうかはあなた次第

上記では株価に連動する指数ばかりを紹介しましたが、債権RIETなど株以外の指数に連動する投信もたくさんあります。
また、何種かの金融商品に分散して投資するタイプのバランス型投信というものもあります。

傾向として株価指数連動の投信は価格の上下動が激しく、債券指数連動やバランス型は逆に上下が大人しいという特徴があります。
値上がりするときは株価指数連動の方がより利益が出ますが、値下がりしたときは債権指数連動やバランス型の方がダメージが少ないわけです。

最後は好みで選んでよいと思いますが、優秀な指数なら下がった株価はいつか必ず上がり、長期的には右肩上がりになっていると言えるため、長期投資前提であれば株価指数連動の投信でもリスクは小さいと思います。

2021年現在オススメの投資信託

では上記のふるいにかけた結果、現状オススメの投信はどんなものがあるのでしょうか?
2021年12月現在、長期投資にオススメの投資信託は以下の通りです。

eMaxis Slimシリーズ

恐らく今一番人気の投信シリーズの一つではないでしょうか。
特にeMaxis Slim 全世界株式(オールカントリー)は、全世界株式インデックスといえばこれ、というくらい人気があります。
業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けると銘打っており、実際に手数料の引き下げが行われた実績もあります。

注意しなくてはならないのは、これとは異なるラインでeMaxisシリーズが存在しています。
こちらはSlimシリーズとは別ラインの古いシリーズで、手数料も高めになっているので選ばないように気を付けてください。

eMaxis Slimシリーズ 公式ページはこちら

SBI・Vシリーズ

名前にSBIと付きますが、SBI・V・S&P500インデックスであれば他証券会社でも購入できます(ただし楽天証券除く)
eMaxis Slimと同等かそれ以下の安い手数料を誇っており、急速に純資産総額を増やしています。

SBI・Vシリーズ 公式ページはこちら

楽天・バンガードシリーズ

名前に楽天とつきますが、SBI証券でも購入できます。
同じく安い手数料と潤沢な純資産総額を誇る鉄板の投信です。

楽天・バンガードシリーズ 公式ページはこちら

Fund of the Yearも参考に

投信を選ぶ際の参考として、Fund of the Yearを見てみるのもよいでしょう。

Fund of the Yearとは、毎年投資ブロガーの投票によってその年のオススメ投信ランキングを作る、という試みです。
一般投資家目線での厳選チョイスなので、僕たち個人投資家が求めるものに近いと言えます。

 

投資は自己責任で!

ここまで投信の選び方とオススメの具体的な投信についてまとめました。
あくまで僕の意見ですので、ご自身でも十分に調べた上で投資は自己責任で行いましょう

 

まとめ

  • 投資信託は低い手数料、配当なし、純資産総額大きめ、有望な指数連動のインデックスファンドから選ぶ
  • 2021年現在、長期投資にオススメ投信は eMaxis Slimシリーズ、SBI・Vシリーズ、楽天・バンガードシリーズ
  • 人の意見を鵜吞みにせず、投資は自己責任で!

次回は投信をどこで買うべきかについてまとめます。

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